出会い系サイトでの詐欺被害は何もサクラサイトに限ったことではありません。

出会い系サイトではふとした油断から詐欺の手口にはまってしまい、金銭的な被害をはじめ思いがけないトラブルに巻き込まれてしまうこともあるので注意が必要になります。

出会い系サイトで理想のパートナーとの出会いを成功させるためにも、まずは悪質なサイトに潜む詐欺について知っておきましょう。

悪質な出会い系サイトの詐欺の手口

出会い系サイトはネット上で異性との出会いを見つけることができる大変便利なサービスです。

しかし、その利便性を悪用して利用者から金銭を騙し取る悪質なサイトが存在するのも事実です。

出会い系サイトを利用して詐欺被害に遭わないようするためには、まずはどのような詐欺が存在するのかを知り、正しく対処することが臨まれます。

ここでは、悪質な出会い系サイトによる架空請求をはじめワンクリック詐欺やフィッシング詐欺、そして悪質なサイトで見かける利用規約について書いています。

架空請求

出会い系の利用によるトラブルの被害において、架空請求というものがあります。

これは、ハガキや電話やメール等で実際には利用したこと無いサービスの利用料や、その利用費用の延滞金を請求してくるものです。

古くはQ2やツーショットダイヤル等の利用料金として不当請求されていたものが、インターネットの普及と共に出会い系サイトやアダルトサイトの不当請求として形を変えて来たものが架空請求となってます。

なぜ、請求されるのかという問題については、架空請求を行う悪質な業者が、顧客リストの流出やその業界でのメールアドレスなどの売買等により得た個人情報をもとに行われているものが主となっています。

出会い系サイトやアダルトサイトを使っている利用者は、後ろめたさや他人には知られたくないという思いがあるので狙われやすいのです。

実際には、出会い系サイトの女性会員を装った、メールアドレス収集の業者も沢山潜んでいます。

個人情報の流出の場合には、個人の住所、電話番号、メールアドレスなどが記載されているので、現在行われている架空請求はハガキ、電話、メールで行われています。

一般的にはメールにて架空請求を行うのが通常ですが、プロバイダ名やパソコンのIPアドレスのみでは個人は特定できません。

ですから、メールによる架空請求の場合は無視しておくのが一番です。

間違えても、家や携帯電話からなど問い合わせはしないようにしましょう。

もし、こちらからコンタクトをとって個人が特定された場合は、請求は一層ひどくなることでしょう。

また、その電話番号等の個人情報が転売されていきます。

ワンクリック詐欺

ワンクリック詐欺は出会い系サイトでの詐欺としては有名な手口となっています。

自分自身の後ろめたさと大事にならないようにと考え高額な請求でも払ってしまいそうになりますが、実際には払う必要のないものが大半です。

高額請求などの例と対策の知識をしっかりと把握して、トラブルに巻き込まれて嫌な思いをしないように勉強しておきましょう。

ワンクリック詐欺とは

ワンクリック詐欺とは、サイト上の特定のボタンや登録フォームをクリックさせることにより特定のページや契約成立の説明を行うページを表示させ、それがサイトとの契約行為であることやコンテンツの利用料金の発生を主張し請求してくることです。

一時期ニュースなどでも大きく取り上げられ、現在はその数も減少したものの未だにネット上では被害報告が見られることがあります。

現在では「ツークリック詐欺」というものも登場しています。

ワンクリックではなく最初のクリックで確認や同意のポップアップダイアログなどで確認を取った上で次のクリックでを促し、有料コンテンツに入会・利用させられ料金を請求する詐欺のことです。

これは、ワンクリック詐欺を対策とした電子消費者契約法に基づいた請求の形となっています。

ですから、クリックの前には必ず表示されている内容を確認することを心がけましょう。

ワンクリック詐欺・ツークリック詐欺にかかわらず、違法かどうかは法律によって定められています。

違法な請求は支払う必要はありませんが、合法となる場合は支払い義務が発生する可能性があるので注視が必要です。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、実際に存在する銀行や金融会社の名前を使ってメールを送り付け、ガードの番号や暗証番号・パスワード等を入力させ、それらの個人情報をもとにカードを悪用したり金銭を騙し取る詐欺行為のことです。

これまでに様々なパターンが報告されていますが、一般的な手口は、まず実際に存在する銀行やカード会社さらには出会い系サイトやショッピングサイトを装ったメールが届きます。

そのメールの中には「登録情報を更新して下さい…」や、「未払い金があるので確認して下さい…」といった様々な騙しの文言が並び、サイトへのリックを押すとカードの情報や個人情報を入力するようになっています。
(サイトの見た目も似せてあるあるので要注意!!)

実際に入力してしまうとカード情報はそのまま悪質な業者の手に渡ってしまうので、勝手にカードが使用されたりしてしまいます。

フィッシング詐欺のメールにあるリンクは偽装されてます。

見えている名前は実在するチャンとした所の名前になってたりするのですが、実際にリンクを押して進んだ先のサイトは偽サイトという仕組みです。

同様にメールの送信者のアドレスについても、同様に偽装されています。

フィッシング詐欺かなっと思ったら、まずメールのプロパティを見て本当の送信者のアドレスを確認するようにしましょう。

サイトの方はアドレスバーのURLをしっかり確認することにより回避することができます。

突然メールが送られてきて、カード情報や個人情報を聞き出そうとしている場合は、「フィッシング詐欺」の可能性があるので、安易に信用しないようにしましょう。

怪しい場合には、実際の会社やサイトに問合せる事が一番です。

フィッシング詐欺で狙われる主な個人情報

  • キャッシュカード番号
  • 暗証番号
  • クレジットカード番号
  • 住所
  • 氏名
  • 電話番号
  • ID・パスワード…などなど。

悪質な出会い系サイトの利用規約

最後に、悪質な出会い系サイトで見られる利用規約について見ていきましょう。

出会い系サイトに限らず会員登録や購入などをする際には利用規約に同意する必要があります。

しかし、文字だらけで長々と書いてある利用規約は読むのが面倒と言って、ざっと確認する程度で「同意」ボタンを押してしまうことが多いのではないでしょうか?

まともなサイトの利用規約ならそれで問題ないのですが、出会い系サイトには悪質なサイトも数多く存在するので面倒でもしっかりと確認しておく必要があります。

悪質な出会い系サイトの場合は、利用者を騙してお金儲けをすることが目的なので、利用規約の中に騙しの文言が無いかを確認しなければいけません。

利用規約を確認せずに利用してしまうと、トラブルや不当な請求に対して利用者が申し立てを行った際に、「利用規約に書いてありますよね。」とか「同意して登録されたんですよね。」と言って悪質な業者が自らを正当化する材料となってしまい、逆に利用規約をしっかり読まなかった利用者にも落ち度があるということになります。

以下に悪質な出会い系の利用規約にある代表的なパターンを紹介します。

グループサイトへの同時登録?

利用規約に同意することで、その出会い系サイトの提携サイトや姉妹サイトに同意・登録されてしまうパターンです。

利用者側はひとつのサイトに登録したつもりでも、複数のポイント制の有料サイトなどから、利用した覚えがない高額な請求が届く場合があります。

同時登録の記載がある場合には、必ずその同時登録サイトの利用規約も確認した後に登録するようにしましょう。

仮登録が自動で本登録?

仮登録のまま数日あるいは数時間が経過すると登録が取り消しになるのではなく、自動で本登録扱いとなってしまう悪質なパターンです。

「お試し…」という文言でも同様なケースがありますので注意が必要です。

事務手数料が数万円?

期日までに入金が確認できない場合は数万円の事務手数料を請求するという悪質な利用規約。

そもそも延滞料金の上限は、消費者契約法第9条第2号で規定されていますので、法外な事務手数料を支払う必要はありません。

スマホや携帯での利用規約の読み方

スマホや携帯で利用規約を確認する場合、利用規約の最後を分かりにくくして画面の途中にある同意ボタンを押させようとする悪質な出会い系サイトがあります。

パソコンのサイトはまだ分かりやすいのですが、携帯の場合は間違えやすいです。

スマホや携帯で利用規約を確認する際は一番下までスクロールさせて確認しましょう。